農業生産法人 株式会社ミヤモトオレンジガーデン

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テーマ : 野菜・果物のお話

野菜がもっと好きになる 「ながいもの旬はいつ?」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.315

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

先週はながいもと塩みかんを使ったレシピをご紹介しましたが、そもそもながいもの旬はいつなのでしょうか?野菜の専門書を見ると、出回る時期は「周年」となっていますが、11月の下旬、正に今が収穫の最盛期です。ながいもの一大産地である青森県十和田市では、通常期間より30日も長く生育します。葉が完全に枯れて、葉の養分がながいもに転流(てんりゅう)してから掘り起こします。収穫するといっても全てを収穫する訳ではありません。半分は土の中にそのまま残しておきます。やがて雪が畑を覆い、外気温が氷点下になっても土の中は0度を保っています。つまり天然の冷蔵庫となる訳です。3月中旬頃から約1ヶ月かけて掘りだしますながいもを「春掘り」と呼び、今掘り出すのは「秋掘り」と言います。秋掘りは、みずみずしさとシャキシャキとした食感が特徴なので、ぜひ大きくカットして味わってみてください。

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果物がもっと好きになる 「ブラジルという何の黒ブドウ 続編」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.313

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

先週に引き続き、大陸を渡って青から黒に変化した「ブラジル」という名のブドウのお話です。色からすると、巨峰やピオーネのような柔らかくてジューシーな食感を想像しますが、もとが青ブドウなので目を閉じて口にすると、青ブドウそのものです。マスカットの香りがとても強く、食感はかためでサクサクとした感じ。皮が薄いので皮ごと食べられます。そしてブラジルの最大の特徴は、果肉まで色が赤いところです。先述したように皮ごと食べられますが、あえて皮をむいてみてください。皮の紫色が果肉の中までさし込んでいるのでコンポートにしたら色が映えそうですね!ちょっと意外なおススメのたべ方は「冷凍」です。凍らせたブドウはシャリシャリした食感がシャーベットのようで楽しいですよ。ブラジルに限らず、皮ごと食べられる甘みの強いブドウは冷凍保存しておいて、アイス代わりに召し上がってみてください。

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果物がもっと好きになる 「ブラジルという何の黒ブドウ」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.312

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。

実りの秋・食欲の秋ですね!先日、そんな秋の味覚のひとつ、ブドウを多品種栽培している生産者さんを訪ねてきました。今まで見たことも聞いたことも食べたこともないブドウばかりで、一緒に行った野菜ソムリエ仲間も大興奮。私も選びきれず、ついつい沢山買ってきてしまいました。そんな珍しいブドウのなかでも、ちょっとした逸話が面白い、そして味も色合いもステキなブドウをご紹介したいと思います。その名も「ブラジル」と言います。名前の通り、ブラジルで生まれた黒いブドウです。ヨーロッパを代表する青いブドウの「マスカット・オブ・イタリア」が南米大陸ブラジルで品種改良され、黒いマスカットとして生まれ変わったそうです。もとは緑色のブドウが大陸を渡って黒いブドウになるなんて、不思議な話ですね。次週はその「味」についてと、生産者おススメのちょっと変わった食べ方をお伝えしたいと思います。

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果物がもっと好きになる 「大粒のアセロラ・レッドジャンボ」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.311

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。風邪を引きそうなときや、ストレスを感じたときに積極的に摂りたい栄養素のひとつがビタミンCです。1日に摂るべきビタミンCの摂取量は100mg。そんなビタミンC量をたった1粒食べるだけでクリアしてしまうのが、アセロラです。先日、アセロラが特産品となっている沖縄県北部にある本部町に行ってきました。圃場に案内してもらうと、残念なことに台風の影響で実が落下してしまったのですが、試験的に栽培しているレッドジャンボという品種は幾つか残っていて、試食させてもらうことに。本部町で主に栽培されている甘味種よりもひとまわり大粒のレッドジャンボ。その大きさが圧巻の存在感で、強めの酸味がカラダ全体に染み渡ります。甘味種よりもビタミンCの含有量が多いというのも魅力的です。酸味種の方が加工にも向いているとか。良いとこ尽くしのレッドジャンボ。これから収量が増えると嬉しいですね。

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みかんでもっと笑顔になる 「世界食料デー」

野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.311

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
本日、10月16日は「世界食料デー」です。これは「世界の食料問題を考える日」として国連が定めた世界共通の記念日です。
近年の日本では本来食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」の問題が深刻な中、世界では数字にするとなんと9人に1人が十分に食べられていないという現状があります。国際社会は、持続可能な開発目標(SDGs)の中で2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束しています。
おそらく私たち一人一人にできることは本当に小さいことしかありません。ただ、考えなければ始まらないと思うのです。例えば、規格外の野菜や果物は廃棄されることが多いのですが、味に遜色のないことがほとんどです。多少不格好でも、傷があっても捨てずに食べる。それが習慣化されれば、無駄な生産が抑えられると思うのです。「食べる幸せ」をみんなで分かち合える世界にするために、まずは「意識する」ことから始めてみませんか。

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果物がもっと好きになる「卵より大きい生プルーン」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.310

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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。鉄分補給が出来ておやつにも最適なセミドライのプルーン。

深い色合いと濃厚な味わいが魅力的ですが、果物として食べる生のプルーンもあることをご存じでしょうか?出回る時期は意外と長く、早生種が7月からスタートし、晩生は10月いっぱい。生のプルーンはみずみずしいフレッシュな甘酸っぱさが特徴です。シーズンラストを飾るのはプレジデントという品種で、サイズが鶏卵よりも大きく80g~100gもあります。新鮮なプレジデントは酸味が強く果肉も堅くてシャキシャキの食感ですが、常温で置いておくと1日~2日で軟らかくなり酸が抜けて甘さが際立ってきます。追熟の過程で変化する味わいを食べ比べるのも楽しいですね。ただひとつだけ残念なことに、通常のプラムより日持ちしないので流通には不向きだとか。産地の直売所には並ぶようなので、この秋長野や青森に観光に行かれる方は、ぜひ探してみてください。

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みかんでもっと笑顔になる 「シナノプッチ」

野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.309

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋から冬にかけてりんごが美味しい季節ですね。少し前に極早生種の「紅ロマン」というりんごをご紹介しましたが、今回は早生種の「シナノプッチ」についてお届けします。
シナノプッチは長野県果樹試験場が育成した「シナノシリーズ」のひとつ。シナノ○○と名乗るりんごはどれも質が高いなぁと感心されられるばかりですが、このシナノプッチも例外ではありません。「つがる」に「さんさ」を交配して得た実生から選抜、育成し、平成22年に登録。品種の特性的に真っ赤に色付きやすく、見るからに鮮やかで美味しそうなりんごで、150g~200gの小ぶりで可愛いサイズが特徴です。酸味が少ないので甘みを強く感じることができ、果肉がパリッ、シャキッっとしていてとにかく歯ごたえが良い。この食感のりんご、好きな方が多いのではないかと思います。おすすめの食べ方は丸かじり!小さいので1個ペロリといけますよ。ぜひ試してみてください。

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果物がもっと好きになる 「青森県のぶどう」

野菜ソムリエ 知久幸子さん vol.307

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こんにちは!朝晩の空気がひんやりして、すっかり秋らしくなって来ましたね。

久しぶりに車を走らせていると、「ぶどう狩り」と書かれた幟がちらほらと青空にきらめいていました。ぶどうというと、関東では山梨や長野が一大産地として名が知れており、大粒で種のないタイプの流通が多くなって来ています。一方、青森県では昔ながらのぶどうで小粒でも糖度が高くジュースなどの加工にも向く品種が栽培されています。北の津軽地方でスチューベンが。南部地方ではキャンベルアーリーが栽培されています。スチューベンは糖度が高く貯蔵性も高いことから秋に収穫されたものが2月頃まで出回ります。キャンベルアーリーは高い糖度がありながら、酸味もあるのが特徴。皮ごと口に含むとまず甘さが広がり、後から酸味が追いかけてくるのが楽しいです。ポイントはどちらも皮ごと口に含むこと。皮と果肉の間が甘いので、口の中でしごくように召し上がってみてください。

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みかんでもっと笑顔になる 「あけび」

野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.307

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
厳しかった残暑も段々と秋めいてまいりました。この時期、日本各地の山野でとれる「あけび」、最近では食べたことがないという方も多いのではないでしょうか?
昔は山に入って熟して割れたあけびの中の種まわり(白いゼリー状になっている)をしゃぶるようにして食べていたそうです。砂糖菓子のようなまったりとした甘みで、子供にとっては天然のおやつだったのですね。そしてもちろん、果肉だけでなく果皮も食べられます。こちらは一変してほろ苦さが特徴の大人な味。油炒めや揚げ物が一般的のようですが、私は先日、猪肉のラグーソースに入っていたのが初のあけび体験でした。あけび=甘いというイメージがあったので、食べた瞬間はとても驚きましたが、猪肉との相性が抜群で苦みがアクセントとなり、とても美味しかったです。
行楽の秋、ハイキングなど山を訪れる際には童心に帰って「あけび」を探してみてはいかがでしょうか?

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みかんでもっと笑顔になる 「紅ロマン」

野菜ソムリエ 玉之内祐子さん vol.306

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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
9月に入り、いよいよ今季のりんごシーズンがスタートです。早生りんごの代表と言えば、まずは「つがる」が思い浮かびますが、それよりも一足早い極早生種「紅ロマン」をご存知でしょうか?夏に出会える真っ赤なりんごとして8月の下旬から出回ります。パキッ・シャキッとした歯ごたえで程よい酸味が爽やかな、この時期にぴったりのりんごです。他の極早生種に比べて日持ちが良く、切っても茶色く変色しにくいのも特徴の一つです。
この「紅ロマン」は岩手県奥州市江刺地区の高野卓郎氏が「シナノレッド」と「さんさ」を掛け合わせて育成した「高野1号」という品種の商標です。平成24年に品種登録されたばかりの新しいりんごですが、その美味しさと真っ赤な見た目の美しさから年々、名前が知られるようになってきました。食べごろは10月中旬頃まで。厳しい残暑にさっぱり爽やかな「紅ロマン」、ぜひ試してみてくださいね。

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