こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
11月5日は「いい(11)りんご(5)」の語呂に合わせて「いいりんごの日」。
2001年に青森県によって制定されました。
青森県は津軽地方に世界でも有数の生産団地があり、
令和6年度の農林水産省の統計データによると、
全国のりんご生産量の約60%を占める日本一のりんご王国です。
そして、青森りんごと言えば「ふじ」が有名ですが、
2025年は「ふじ」という品種が誕生して85年。
今でもトップを走る優秀な品種で、
日本でのシェアはもちろんナンバー1ですが、
なんと世界シェアもナンバー1。
世界のりんご生産量の半分近くを占める中国では6割以上が「ふじ」を生産。
他にもアメリカ、チリ、ニュージーランド、アフリカ大陸など
世界各国で作られています。
世界で愛されるりんご、それが「ふじ」という品種なのです。
晩生(おくて)のふじはちょうど11月ごろから出回り始めます。
旬をぜひご堪能ください。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は旬の柿と塩みかんを使った秋らしい一品をご紹介します。
「塩みかんと柿の白和え」
【材料】(2人分)
柿 1個
豆腐(絹・木綿どちらでも可) 120g
クリームチーズ 30g
塩みかんマリネの素 小さじ2
【作り方】
1.豆腐はキッチンペーパーで包み、ラップをせずに600wの電子レンジで2分~3分程度加熱し、水気を切る。
2.ボウルに豆腐を崩し入れ、クリームチーズ、塩みかんマリネの素を加えて泡立て器で混ぜ合わせる。
3.柿は皮をむき、薄めのくし切りにして2のボウルに入れて軽く和える。
柿はビタミンCやβカロテン、カリウムなどを豊富に含む、
果物の中でもかなり栄養価の高い品目です。
そんな柿に豆腐やクリームチーズを合わせることでタンパク質を強化。
さらに、お好みでナッツを加えると食感&栄養価UP。
塩みかんマリネの素のフルーティさとクリームチーズで、
一味違う洋風の白和えに。
よければ試してみてくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
りんごがおいしい季節になりましたね。
りんごの産地というと、青森県や長野県が有名ですが、
実は北海道でも様々な品種が栽培されています。
中には本州で見かける機会が少ない、
希少で珍しい品種に出会うこともあります。
今回は、明治時代の品種『緋の衣』というりんごと巡り会いました。
「余市町郷土史」によると、明治5年に米国から輸入した苗が
東京の官園で育成され、明治8年に札幌他、道内各地に無償配布されました。
北海道の開拓を命じられた会津藩士の庭に植えていたりんごが国内で最初に実り、
これが余市のりんごの始まりと言われています。
「特産品にしよう!」と肥料などの工夫を凝らし、
やがで会津のリンゴ侍が作るりんごは旨い!と評判になって
商人が買い付けに来るようになり、
その後『緋の衣』という名前に統一され、ロシアや東京へ販路が広がりました。
気になるお味の感想は来週に続きます。
お楽しみに!
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋が旬の食材のひとつ、キノコ。
年中出回ってはいますが、旬は秋!というイメージが強いですよね。
低カロリーで食物繊維やビタミン・ミネラル、
さらにはうまみ成分も豊富に含まれ、和食にも洋食にも欠かせない存在です。
総合的に見ると、国内のキノコ生産量は増加傾向にあり、
なかでも「ぶなしめじ」「まいたけ」「エリンギ」は
大きく生産量を伸ばしています。
近年では「菌活」という言葉もよく聞くようになってきましたが、
キノコは菌そのものだけを食べられる唯一の食材であり、
「菌食材の王様」と呼ばれています。
菌活は整腸作用や美肌づくり、筋肉・骨づくり、免疫維持やダイエット…など
美容・健康に関する様々な理想に近づく食習慣とも言われています。
そして、1種類だけでなく、
複数種類のキノコを組み合わせるとうまみ成分がグンとアップ!
食欲の秋、ぜひおいしく菌活してみてくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、日本一寒い町として有名な北海道の陸別町
のタネラボさんに行って来ました。薬用植物を栽培している農家さんで、
漢方薬に使われる様な植物をハンドクリームやハーブティーの原材料・
更には食べる用に栽培しています。
いくつか摘まんで食べさせてもらった中で、
「これはサラダにしてモリモリ食べたい!」と思ったのがトウキ葉でした。
モミジの葉を大きくしたような形状で、
セロリのような香味野菜系の爽やかな香りが口いっぱいに広がります。
セリ科の多年生草本植物で、主に根っこ部分が漢方で多用され、
血行を良くする効果が期待できることから、身近な所では、
入浴剤や歯磨き粉の原材料になっているので、
名前に聞き覚えがある方もいらっしゃるでしょう。
料理好きな方は、参鶏湯に欠かせない食材として馴染みがあるかもしれません。
春先の若葉は特に柔らかくておいしいそうなので、今からとても待ち遠しいです。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
秋の旬野菜と言えば「カボチャ」がそのひとつ。
ホクホクとした食感と甘さが魅力のカボチャは栄養価の高い緑黄色野菜です。
β‐カロテンが豊富で、お肌や粘膜を健やかに保ち、
風邪をひきにくい身体づくりをサポートしてくれます。
また、抗酸化力の高いビタミンEやビタミンC、
腸の調子を整えることで知られる食物繊維も豊富に含み、
旬の時期にはぜひたくさん摂りたい食材のひとつです。
β‐カロテンやビタミンEは脂溶性のため、
油と一緒に調理すると吸収率が上がります。
オリーブオイルやバター、チーズなどと合わせたレシピにすると
おいしさも栄養価もUPするのでおすすめです。
ポタージュにしてオリーブオイルを回しかけたり、
バターソテーにしたり、薄切りにしてチーズをかけてオーブンで焼いたり。
シンプルな調理でもカボチャ自体の素材の味が強いので
少ない調味料でぐっとおいしくなるのも魅力です。
旬をぜひお楽しみください。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日、豊洲のフルーツ専門仲卸さんの軒先を眺めていたら、
店員さんから「食べたことなかったら、これがおススメだよ!」と
渡されたフルーツが「シナノパール」というプラムでした。
プラムの旬は6月から8月頃。
大石早生からスタートしていくつかの品種がリレーしますが、
10月に見かけるのは珍しく、
他のプラムより大玉で、一番心を惹かれたのはその色合いでした。
クリーム色とピンクの中間くらいの淡い色合いがとても可愛らしく、
まさに小ぶりな桃といった大きさや色合い。
実際に食べてみると、サクサクとした食感はプラムそのものでありながら、
上品な甘みと優しい酸味は、白桃に近い味わいでした。
桃もプラムも終わってしまうこの時期に食べられるのは特別感があってうれしいですね。
名前から推察できる通り、長野県のオリジナル品種で、
まだ収量も少なくお値段も高めですが、
みかけたらぜひお試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
2025年10月8日は二十四節気のひとつ、「寒露(かんろ)」にあたります。
草木に冷たい露が降りる時期という意味で、
この時期になると朝晩がぐっと冷え込むようになります。
実りの秋の収穫も盛りになる頃で、暑すぎず寒すぎず気候もよく、
身体を動かすのにもぴったりの季節。
「よく食べてよく遊ぶ」を実践するのに最適の気候と言えます。
新米をはじめ、イモ、クリ、カボチャ、マツタケやシイタケなど
様々な秋の味覚が旬をむかえます。
ナシやカキ、イチジクやブドウなどの果物もおいしい季節。
サンマやサケも脂がのっておいしくなる時期です。
今年は全国で10月でも25度を超える暑い日が多くなりそうですが、
それでも随分涼しくなって過ごしやすい日が増えてきました。
そうなってくると俄然わいてくる食欲。
毎日何を食べようかと嬉しい迷いが生まれてしまいますね。
実りの秋、ぜひおいしい食材をたっぷり満喫してください。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
店頭で見慣れている黄色ではなく、緑色のレモンを見かけたことはありますか?
これは国産のレモンで産地は愛媛や広島・和歌山などが主ですが、
黄色くなってから出荷されることが多いので、
緑色の状態では楽しめるのは11月から12月とごくわずかな期間だけ!
逆に青レモンとして出荷する方が多いのは高知県です。
こちらは7月頃から初秋までと比較的長い間楽しめます。
グリーンレモンとも呼ばれますが、品種は黄色いレモンと一緒です。
一番の特徴は、強い香りです。
カットしたときの香りの立ち方が強く、
部屋いっぱいに爽やかな香りが広がります。
皮を削ってスイーツやお料理に使うのもよいですが、
簡単にたのしむには輪切りやくし形にカットして冷凍しておき、
朝のレモン水として楽しむのもおススメです。
果汁を搾った後の皮ごとコップに入れ、炭酸水をつぎ足せばしばらく香りを楽しめますよ。
是非お試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
10月1日は食物せんいの日。
日付を「1001」と見立て、「せんい(ち)」と読む語呂合わせから制定されました。
近年、食物繊維不足が指摘されていて、
その重要性を見直すためにもぜひ意識して食物繊維を多く含む食品を摂取したいものです。
中でも今注目されているのが「発酵性食物繊維」。
腸に届いて発酵し、腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維のことを指します。
多くの水溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性デンプン)がこれにあたり、
腸内環境を整えるためには必要不可欠な存在です。
発酵性食物繊維は、穀類(オーツ麦、玄米、大麦、全粒小麦など)や豆類(大豆、小豆、ひよこ豆など)、
海藻類(昆布、わかめ、もずくなど)、果物類(キウイフルーツ、アボカド、みかんなど)、
イモ類(ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなど)といった食材に多く含まれています。
毎日の食事に発酵性食物繊維を加えて健やかな腸を目指しましょう。
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