こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は新顔夏野菜として定着してきた「ズッキーニ」について。
ズッキーニは北アメリカ南部およびメキシコ北部原産で、ウリ科カボチャ属の野菜。
見た目はキュウリに似ていますが、カボチャの仲間です。
緑色で細長い形が一般的ですが、黄色や薄黄緑色、丸型や円盤型など様々な種類が存在します。
加熱すると味わえる、とろける食感が魅力。
油との相性が良いので、厚めに切って素揚げやフリットにするとジューシーな肉質を楽しめます。
意外と知られていないのが、実は生でも食べられる野菜で、
薄切りの浅漬けにしたり、細長く切ってピクルスにしたりするのもおすすめです。
また、お肉との相性も抜群。
簡単レシピをご紹介します。
縦に二等分にしたズッキーニをソテーして中まで火を通し、
平らな部分にミートソースとピザ用チーズをのせて、トースターで加熱。
ひき肉とチーズの油を吸ったズッキーニは絶品です。
お試しください。
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こんにちは。
野菜ソムリエの玉之内祐子です。
今回は夏野菜「オクラ」について深掘りしてみたいと思います。
オクラはアオイ科トロロアオイ属、エジプトやエチオピアなどアフリカ北東部が原産と考えられています。
日本では鹿児島県や高知県、沖縄県などの暖かい地域で多く生産されています。
特有の歯ごたえと粘り、そして星形になる断面が魅力です。
特に粘り成分であるペクチンは水溶性食物繊維で、腸内環境を整えるのには欠かせない重要な成分。
また、夏バテ予防に役立つビタミンB群、ビタミンC、β‐カロテンなどの栄養素も豊富に含まれています。
サラダはもちろん、そうめんやうどんのトッピング、スープや炒め物にも入れて栄養価アップ。
選ぶときは、うぶ毛がぎっしり生えていて、切り口が黒ずんでおらず、ガクが緑できれいなものを。
大きすぎるとかたくなっていることもあるので、小さめのものが◎。
茹で時間は1分半〜2分くらいが、かたさと粘りのバランスが良くおすすめです。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
一年中出回っている国産にんにくにも、実は旬があることをご存知でしょうか?
日本一の生産量を誇る青森県十和田市では、毎年6月の下旬から一斉に収穫がスタートし、
街中がフレッシュなにんにくの香りに包まれます。
通常収穫したら乾燥の工程を経て出荷されますが、数量は少ないものの、
収穫したてのフレッシュな「新にんにく」としても出回ります。
青果店に並ぶのも2週間くらいと非常に短いですが、
この「新にんにく」ならではの香りと味わいが好きなファンも多いです。
先日、その新にんにくを味わう試食会にお邪魔して来ました。
中でも一番おいしかったのは、ホイル焼きです!
実は糖度が40度もあるので、グリルするとキャラメルのように粘りが出てきます。
食感はねっとりとホクホクの中間くらい。
味はまるでとうもろこしという甘みと香り!
乾燥とは違う今しか味わえない新にんにく。
見かけたらぜひお試しあれ!
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こんにちは!
野菜ソムリエの知久です。
とうもろこしがおいしい季節になりました!
埼玉県内で一番の野菜生産額を誇る深谷市でも、とうもろこしが旬を迎えています。
深谷ねぎで有名な地域ですが、夏場のとうもろこしも有名で、
このシーズンになると道の駅おかべにケースで買いにくるお客様が増えます。
品種は「味来(みらい)」というイエローコーンで、
強い甘みがあり、生食でもおいしいです。
生産者に確認したところ、あと1〜2週間くらいは収穫できるらしいので、
ドライブなどで深谷へお越しの方は、ぜひ箱買いにトライしてみてください。
様々な食べ方がありますが、やはりシンプルに茹でるのが一番多いでしょうか?
茹でるのもよいですが、たっぷりのお湯で茹でてしまうと、
甘みや旨みが水に流れてしまうので、オススメはレンジ加熱による「蒸し」です。
薄皮を数枚残して水で濡らし、ラップをして600Wで4分加熱。
そのまま蒸らせば完成です!
ぜひお試しを!
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
急に夏のような暑さがやってきてしまいましたね。
今回はさっぱりツルっと食べられる冷製パスタをご紹介します。
「チェリーとモッツアレラの塩みかんパスタ」
【材料】(から2人分)
スパゲッティ(細め1.2㎜) 50g
さくらんぼ 8粒
モッツァレラチーズ 40g
〇塩みかんマリネの素 小さじ1
〇オリーブオイル 大さじ1
〇リンゴ酢 小さじ1
黒胡椒 適量
【作り方】
1.スパゲッティは2%程度の塩(分量外)を入れて表示時間通りに茹で、
茹で上がったらザルに上げて冷水でしめる。
2.さくらんぼは種周りにぐるっと一周ナイフを入れ、半分にして種を取り、
ボウルに入れて〇の材料でマリネしておく。
3.モッツアレラは2のサクランボと同じくらいの大きさに切る。
4.1と3を2のボウルに加えて和え、器に盛って黒胡椒をふる。
旬のサクランボを使った涼しげな冷製パスタ。
塩みかんマリネの素は果物との相性が抜群です。
試してみてくださいね。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
水茄子がおいしい季節になりました。
通常のなすよりもアクがなくて、水が滴るほどジューシーな水茄子は、
加熱せず生で食べるのがオススメです。
今日はそんな水茄子と塩みかんを使ったナムルをご紹介したいと思います。
【材料】2人分
・水茄子‥1個
・塩みかん(青)‥小さじ1/2
・ごま油‥小さじ2
・にんにくチューブ‥1㎝程度
・すりごま(白)‥大さじ1
【作り方】
① 水茄子のヘタを除き、縦半分にしてから2〜3㎜幅にスライスする。
② 塩みかんを①に練り込んで、しんなりするまで5分ほど放置する。
③ ごま油を全体に絡ませてから、にんにくチューブとすりごまを混ぜ合わせて完成。
塩みかんの爽やかな香りがすりごまと相性がよく、
箸がすすむ一品です。
今回は青みかんの方を使っていますが、
塩みかんを完熟タイプにして、すりごまを黒にしてもおいしいですよ。
水茄子がおいしい時期に、ぜひ1度お試しくださいね。
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
じめじめとした梅雨には、さっぱり口当たりの良いものが食べたくなりますよね。
湿気を吹き飛ばすような、鮮やかで元気の出る旬の野菜や果物をご紹介します。
この時期、キュウリやピーマン、ナスやズッキーニなどの夏野菜が多く出回り始めます。
水分たっぷりでみずみずしく、ジューシー。
ぜひ、ハリとツヤがあって切り口がみずみずしいものを選んでくださいね。
また、甘みやうま味たっぷりのトウモロコシや枝豆も旬をむかえる季節。
こちらは茹でるだけ、蒸すだけの簡単調理で、満足感のあるおやつやおつまみになります。
果物では、さくらんぼ・びわ・ブルーベリーが最旬をむかえます。
他にも、メロン・スイカ・パイナップル・ライチ・マンゴーなどがおすすめです。
カンキツ類では、梅雨にうってつけのさわやかさをもつ
甘夏や河内晩柑が手に入ります。
ビタミンやミネラル、食物繊維たっぷりのフルーツから元気をもらいましょう。
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こんにちは!野菜ソムリエの知久です。
先日はパイナップルの収穫体験の話をしましたが、
今回はバナナの収穫体験についてお話したいと思います。
これも沖縄本島での話なのですが、
収穫させてもらったのはなんと一般住宅の庭先でした。
沖縄では庭でバナナを育てている方が多いらしく、羨ましい限りですね!
収穫には脚立が必要で、
ひとりでは支え切れない大きさと重量のため、ふたりでスタンバイします。
カットするのも、竹をノコギリで切るような感じで、
慣れていないとなかなか切れません。
歯のついた鋭利なナイフで、少しずつカットしていきます。
また、切り口から流れ出る液体が衣服に付着すると染みになり、
洗っても落ちないので、カッパもお借りしました。
ようやく収穫した後も、螺旋状に10段近く連なっているバナナを、
水を溜めた浴槽の中で専門家にカットしてもらい、ようやく見慣れている姿のバナナになりました。
これを常温で吊るし、10日後に黄色くなった時の味は格別でした!
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こんにちは。野菜ソムリエの玉之内祐子です。
6月11日は2025年の二十四節気の「入梅」です。
入梅には「梅の実が熟し、梅雨に入る頃」という意味があります。
年に一度の「梅仕事」、私も取り掛かろうかなと思っています。
というのも重い腰を上げてしまえば意外と簡単なのがこの梅仕事。
手軽にできるおすすめは「梅シロップ」です。
清潔な保存瓶を準備し、梅のヘタを竹串などで取ります。
梅はよく洗いしっかりと水気を取り、瓶に梅と同量の氷砂糖と交互に入れていきます。
そしてここでワンポイント!
全体量に対して10%~20%の(お好みのお酢加減で)リンゴ酢を入れること。
酢の防腐効果で失敗しにくくなるのと、
じめじめした梅雨にぴったりの爽やかなシロップに仕上がります。
あとは1日一回、全体が混ざるように軽く振るだけ。3日ほどで氷砂糖が溶け、
3週間ほど経てばシロップの完成。
水や炭酸水、牛乳や飲むヨーグルトなどで割ってお召し上がりください。
試してみてくださいね。
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